生理周期ってなに?
生理周期とは、生理が「始まった日」から次の生理が来る「前日」までの日数のこと。
医学的に「正常」と言われる生理周期は「25~38日」くらいと言われていて、この生理周期は毎月ほとんど同じペースで繰り返されます。
生理周期の中で、体内の卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という女性ホルモンのバランスが常に変化しています。
生理周期は大きく4つの時期に分けられる
①卵胞期:卵胞の中の卵子が成長
↓
②排卵期:成熟した卵胞から卵子が飛び出す
↓
③黄体期:黄体ホルモンの分泌で、子宮内を妊娠しやすい環境に整える
↓
④生理:受精卵が着床がしない場合、子宮内膜が剥がれ落ちる
①~④のサイクルを繰り返して、生理周期は毎月巡っていくのです。
4つの時期と身体の変化
4つの時期を通して、体内のホルモンバランスが変化し続けることで、わたしたちの心身はさまざまな影響を受けます。それぞれの時期の長さや体調の変化には個人差があるものですが、ここでは目安となる日数や症状をご紹介していきます。
卵胞期
- 期間:7~10日間
- おりもの:生理直後はサラっとしていて量も少ないですが、排卵に向け少しずつ量が増えていきます。
- 心身の変化:卵胞ホルモン(エストロゲン)が盛んに分泌されることにより、肌や髪がつややかに。副交感神経の働きが活発になるため、気分も明るく、活動的になる時期です。
排卵期
- 期間:2~3日間(生理初日から数えて約2週間後のタイミング)
- おりもの:透明で水っぽく、とろみと量が増すのが特徴です。
- 心身の変化:卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が減ってホルモンバランスが大きく変動するため、ココロやお肌の調子が不安定に。排卵の際、下腹部の痛みや、出血を伴う場合もあります。
黄体期
- 期間:14~18日間
- おりもの:粘り気のある白濁した状態で、下着につきやすくなります。生理が近づくにつれ量が増え、匂いが強くなることも。
- 心身の変化:黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が高まり、胸のハリ・頭痛・むくみ・便秘・眠気など、さまざまな不調が出やすい時期。イライラや不眠、不安感に悩まされる場合も多く、心身ともに辛い不快感が出やすい期間です。
生理
- 期間:4~7日間
- 心身の変化:下腹部や腰などに感じる生理痛や、頭痛が多く見られます。出血により、貧血気味になって倦怠感をおぼえたり、身体の冷えを感じやすかったりする時期でもあります。落ち込みや憂鬱な気分が続く方も多いようですが、生理の終わり頃には卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が始まり、徐々に回復していきます。
基礎体温を測ってみよう
ホルモンバランスが揺れ動く生理周期の4つの時期を、目に見える形で観測する方法があります。それが、基礎体温の計測です。
わたしたちの体温は、生理周期の中でホルモンの影響を受け、毎日微妙に変化しています。
下記は基礎体温の変化の一例です。
基礎体温をつけることで、「生理周期が規則正しく来ているか?」「毎月ちゃんと排卵が起こっているか?」といったことをチェックできます。生理周期を把握することは、身体の異変や病気のサインに気づく大切なきっかけになるんですよ。
まとめ
わたしたちの体調は、生理周期を巡るホルモンバランスに日々大きく影響されています。
生理がきた日をカレンダーに記録したり、基礎体温をつけたりするなど、普段から生理周期を把握する方法を見つけることで、上手にココロとカラダのケアをしていけるヒントになります!
この周期と心地よく付き合って、毎日を元気に過ごすコツを見つけましょう!
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