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子宮頸がんは20代でもかかる可能性がある!?一体どんな病気なの?

2021年9月1日


子宮に関する病気にはさまざまなものがありますが、その一つに「子宮頸がん」があります。子宮頸がんは、早期に見つけることで進行を防ぐことができる病気です。 今回は「子宮頸がん」についてご紹介します。

子宮頸がんとは

子宮頚がんとは、子宮の入り口である「子宮頚部」に発生するがんです。
子宮頸がんの多くはヒトパピローマウイルス(HPV)への感染が原因であると言われています。このウイルスはセックスにより感染します。

もし感染したとしても、90%の人は免疫の力でウイルスを排除できると言われています。
10%の人はウイルスの力が長期持続し、「異形成」とよばれるがんになる前の状態を何年か経てからがんになると言われています。

子宮頸がんは、初期には自覚症状が少なく、かかっていることに気が付かないことが多い病気です。
婦人科の診察時に発見しやすい場所に発症する病気で、早期に発見すれば比較的治療しやすいため、定期的に検査を受けることをおすすめします

症状

がんになる前の状態である「異形成」の時期は症状がほとんどありません
がんが進行すると不正出血があったり、性交時に出血したり、濃い茶色や膿(うみ)のようなおりものが増えたりといった症状が現れます。
気になる症状がある場合はすぐに検査を受けるようにしましょう。

検査と診断

問診や視診で子宮頸がんの疑いがあった場合は、綿棒のようなもので子宮頸部の細胞をとって、検査する細胞診検査を行います。
その結果、異常が認められれば、精密検査をおこないます。

コルポ診という、ライトのついた拡大鏡のような「コルポスコープ」を使用して異常箇所を確認したり、組織を採取して検査する組織診を行います。

治療 

がんの進行度に合わせて、手術療法放射線療法化学療法(抗がん剤)などの治療を行います。
がんの進行度が高い場合や、転移している場合は、子宮全摘の手術を行うこともありますが、そうでない場合は、妊娠を希望するかどうかによって、レーザー治療に頸部の一部のみを切除する方法を選択することができます。

予防

子宮頸がんは性交渉によって感染する「ヒトパピローマウイルス(HPV)」が大きな原因と言われています。そのため、性交渉時にコンドームをつけ、性感染症を防ぐことががん発症のリスクを下げることにつながります

子宮頸がんの予防として、HPVワクチンが存在します。ヒトパピローマウイルスの感染を防ぐもので、初めての性行為前までに接種することが最も効果的だと言われています。

4価と9価の2種類があり、4価については小学校6年~高校1年相当の方において公費負担により無料で接種することができるので、病院で相談してみてくださいね。
なお、ワクチンは全部で3回打ち、接種完了まで最低8ヶ月ほどかかります。
9価のシルガードについては公費負担がなく8万4,000円前後(約2万8,000円/回×3)です。

公費で接種できる年齢を超えていても、HPVワクチンによる性感染症への感染予防・子宮頸がん予防の効果は期待できます。男性も接種が可能で、パートナーと一緒に感染を防ぐことができます。
自分で支払う場合の金額は、全3回で5万〜8万円前後です。

早期発見が大切

子宮頸がんはがんになる前の異形成の段階では症状はほとんど現れず、子宮頸がん検診で見つけられることがほとんどです。早期発見の場合は、適切な処置を早めに受けることができ、経過観察や、服薬などで済む場合もありますので、症状がなくても定期的に検査を受けるようにしましょう。

医師監修:小林克弥先生

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