注意すべき身体の状態
身体の状態によっては、アフターピルを飲むことで健康に支障をきたす場合もあります。
以下に該当する方は、注意が必要です。
妊娠の可能性がある
妊娠している場合は、アフターピルを服用することはできません。
お薬の処方を希望する際には、妊娠検査薬または産婦人科への受診で、必ず事前に妊娠の有無を確かめましょう。
ただ、仮にアフターピル服用後に妊娠が発覚しても胎児には影響がないことがわかっています。
授乳中
アフターピルの成分は、母乳に移ってしまうことが知られています。
もし授乳中にアフターピルが必要になった場合は、医師に授乳中であることを必ず伝え、指示に従うようにしましょう。
またお薬を飲んだ後の24時間は授乳を控えるようにしてください。
お薬の成分にアレルギーがある
まれではありますが、アフターピルの主成分である「黄体ホルモン」にアレルギー反応が出る場合があります。
もし過去にアレルギー反応が出たことがある場合は、アフターピルは服用NGになります。
過去にホルモン剤を処方され、以下のような症状が出たことのある方は、処方を受ける際に必ず医師に伝えましょう。
- 皮ふの広い範囲が赤くなる(薬疹)
- 38℃以上の高熱が出る
- 呼吸困難
- リンパ節が腫れる
- 全身がだるい
- のどの痛み
- 食欲が出ない、など
注意すべき飲み合わせ
アフターピルは、食べ物・タバコやアルコールで服用できないことはほぼありません。
ですが、飲み合わせに注意が必要なお薬や成分はいくつか存在します。
飲み合わせに注意してください。
セントジョーンズワート(西洋オトギリソウ)
精神安定の効果があるセントジョーンズワート(西洋オトギリソウ)は、ハーブティーやサプリメントなど、身近なものに含まれている成分です。
※ピルに限らず、セントジョーンズワートは併用してはいけないお薬が多くありますので、心配な場合は医師や薬剤師に相談してくださいね。
アフターピルとセントジョーンズワートを併用すると、十分な避妊効果が発揮できなくなると言われています。
ハーブティーやサプリメントなどを飲む際は、必ず成分表を確認するといいでしょう。
アフターピルの効果を弱めるお薬
アフターピルの効果を弱めるお薬として、下記が挙げられます。
- 抗てんかん薬(躁うつ病の治療に使われる場合あり)
- 抗結核薬
- 抗HIV薬
てんかんや躁うつ病、結核、HIVの治療としてこれらのお薬を服用している場合は、必ずこれらのお薬を処方された医師に確認するようにしましょう。
まとめ
妊娠の可能性がある場合や、授乳中の場合は、自己判断でお薬を服用してしまうと危険です。必ず医師に相談しましょう。
確実な避妊効果を得られるよう、身近にあるハーブティーや市販のサプリメントなどの成分表はしっかり確認することが肝心です。
もちろん、サプリメントだけでなく、現在医師の診察を受けており、処方されている薬がある場合には、必ず医師や薬剤師に飲み合わせを確認するようにしてください。
スマルナ「医療相談室」では、薬剤師や助産師に無料で相談ができます。
飲み合わせで不安なときには、ぜひ一度相談してみてくださいね。
医師監修:小林克弥先生
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